DSP周りはどうなっていくか。
■Google本格参入 – 国内ディスプレイ型アドネットワーク市場はこうなる!
http://japan.internet.com/wmnews/20110406/1.html?rss
を読んだあとの、考えを少しまとめておく。
海外ではディスプレイ市場が伸びてきている。
その理由はリスティングがすでに飽和してきているからである。
リスティングはそもそも検索と連動している。
検索数自体が限られている中で、その面をみんなで取り合っている構図だ。
インターネット広告が一般化していくにつれ、リスティング広告のクライアント側の装着が結構な割合で終わりつつある。
自社にとって魅力的なワードは、同じ業態業種の会社にとっても魅力的なわけで、
結果「入札」とうルールベースでは、単価が高騰してしまう。
単価が合うところだけに出すとなると、必然的に獲得できるボリュームも限られてしまうことになる。
そうすると、どこへ向かうか。
企業としては売上を毎年伸ばしていかないといけない。そのためには、売りの原資となる「獲得」を伸ばさないといけない。
リスティングという手法がだめだとなると、別のところを頼らないといけない。
インターネットで獲得できるのはアフィリエイトと純広だけで、アフィリエイトもボリュームの面ではなかなか増やせないとなると
ディスプレイ広告に流れるのは必然の流れだ。
もともとディスプレイ広告自体はCPAは悪いものとされてきていたが、CPAを改善できるツールや市場が出来上がってきている。
それがDSP周りの技術や市場である。
自動入札やクリエイティブ最適化、フリークエンシーコントロール、属性ターゲティング、行動ターゲティング、リターゲティングなどの最適化技術と、アドネットワーク、複数アドネットワークの統合管理、アドエクスチェンジ、データエクスチェンジなどの市場。
これらが日本でも整備できれば間違いなく来るだろう。
そのなかで、googleがどのような立ち回り方をするか。
クライアントとしてはあらゆるネットワークを統合してほしいと願う。
一方で、DSP業者や代理店などは自社だけの強みがないと、自分たちのところに商談は流れてこない。
大きいところにのまれておこぼれ頂戴モデルか、オリジナル切り口でのパイオニアモデルもしくはニッチモデルか。
今後はプレーヤーがどのように接続されていくのかが気になるところだ。